タクシー不足解消に?「日本版ライドシェア」が一部で解禁に
井上キャスター:
「日本版ライドシェア」が始まります。4月1日から解禁で、一般ドライバーが自家用車を使い、有料で人を運送します。
全国で解禁するのではなく、東京・神奈川・愛知・京都の一部地域で開始となりました。基本的にはタクシー会社が運行を管理します。
東京23区・武蔵野市・三鷹市では、
月~金曜日は、午前7時~10時台
金・土曜日は、午後4時~7時台
土曜日は、午前0時~4時台
日曜日は、午前10時~午後1時台

と、細かく分けられています。一日中ライドシェアが使える訳ではなく、地域によっても変わってきます。
「日本版ライドシェア」の利用方法は、既存の配車アプリを活用します。運賃はタクシーと同じ、支払方法は原則キャッシュレスです。
5月以降は、札幌市・大阪市など8つの区域でも運行が始まります。

ホラン千秋キャスター:
ライドシェアのサービスを本当に必要としているのは、人口が減っている地域や、観光客に来てほしいけど人手不足で賄えないという地域だとも言われています。現状で名前が挙がっている都市は、比較的、人もタクシーも多い地域ですから、どこまでを広げていけるのかというところもあると思います。
プロ経営者 ハロルド・ジョージ・メイさん:
海外では、ライドシェアは普通になってきています。ただ、100%事故がないという話ではないので、免許制、研修制など何らかの制度を設けることも大事だと思います。
人手不足も深刻で、なかなかタクシーが捕まらないという経験はあります。手を打たないといけないとは思います。
ホランキャスター:
海外に行くと一般の人が運転する配車サービスを使っている方は意外と多いですが、日本で導入するとなると、「大丈夫かな」と急に心配になってしまいます。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
海外とはいえ、最初は「大丈夫なのかな」と思ったはずです。それでも使ってみたら、「結構いけるな」と普及したと思うので、日本もそういう段階なのではないですか。
井上キャスター:
日本の交通事故率をみると、タクシーやハイヤーは一般の乗用車よりも事故率が1.5倍高いということです。
運転手の高齢化も一因だと言われていますので、ライドシェアが事故に繋がるというのはミスリードじゃないかという声もあります。その辺りは、業界団体と政治の綱引きが続きそうです。