小林製薬 なぜ公表遅れた?

会見では、公表までに時間がかかったことについての説明もありました。1月15日に医師から小林製薬に症例の連絡がありましたが、最初の会見は約2か月後の3月22日です。
理由として、▼紅麹が原因なのか、わからないという状況だった、▼当社のガイドラインや社外の弁護士などの意見を踏まえ判断をした、▼最初のうちは個別に起きている事象で回収する判断には至らなかったということです。

小林製薬の対応について、企業統治に詳しい青山学院大学の八田進二名誉教授は「被害を拡大させないために、迅速な情報開示が必要だった。社外役員がいるのに全く機能していない。会社のガバナンスが完全に崩壊してしまっている」と指摘しました。
歴史・時代小説家 今村さん:
新しく発売されたものとは違い、このサプリは2021年ごろから販売しているとのことなので、「まさか」と油断してしまい、特定していくのが非常に難しかったのかなとは思います。
南波キャスター:
医師からの連絡があってから、最初の会見までの2か月間に、さらなる健康被害に繋がる恐れもありました。厚生労働省も「調査している間に行政への情報提供を行わなかったのは遺憾だ」としています。なぜ迅速にできなかったのかなという気持ちはありますね。
歴史・時代小説家 今村さん:
まずは第一声を出しておけばと、本当に悔やまれますね。