仕入れのための移動に2日 出荷までは1年

北大東島を出発し、那覇で乗り継いで大阪まで移動。陸路で石川県や岩手県まで向かいます。ヒラメの場合、一度におよそ4000匹仕入れて同じ道のりを戻りますが、往復に費やす時間は丸2日。島に到着後も、目が離せません。

仲宗根革さん
「1日1日状態が変わるので、海水温だったりエサの食べ具合をみながら調整してしてます。あと掃除ですね。環境をよくしてあげることが1番いいので、気を付けてやっています」

およそ1年かけて出荷できるまでに成長するヒラメ。島の居酒屋では、仕入れたその日に捌き、一晩熟成した新鮮な刺身を味わうことが出来ます。


「身がしっかりしていて、味がはっきりして美味しいです。臭みもなく、甘~い味がします」
「北大東は、新しいことに色々取り組んでいるじゃないですか。開拓精神がすごいなと思いますね」

現在、養殖場で育てるヒラメはおよそ1万5000匹。仲宗根さんは今後10万匹にまで増やすことで、安定した出荷に繋げ、1つの産業として新たな雇用を生み出したいと考えています。

仲宗根革さん
「これを成功してどんどん数を広げていけば、島に戻ってくる若者もたくさん増えると思うので、島の人だけでなくて、島外からも色んな人が来て、関わってくれれば、人口も増えるし、それがいいかなと思います。本島や内地にいっても『北大東のヒラメ良かったよ』と言ってもらえるようにどんどん出していきたい、喜ばせたいです。まずは沖縄から」

北大東村を訪ねると、島を活気づけようと新たな産業を築き、地域の未来を思う心がありました。