イオンも自主回収発表 広がる「紅麹」の影響
そして、各企業にも影響が及んでいて、商品の自主回収が相次いでいます。

・大分県「フジヨシ醤油」ドレッシングなど2商品
・愛知県 豆菓子専門店「豆福」8種類13商品「豆菓子」
・大塚食品 徳島県のふるさと納税返礼品「あわ 紅豆腐」
・イオン プライベートブランド トップバリュ商品7品目
イオンによると、「意図しない成分が含まれている可能性のある原料は使われていない」ということですが、流通経路や安全性が確認できないということで自主回収すると発表しています。
ホラン千秋キャスター:
取引があった企業にまで、かなり広く影響が出ています。

秋元里奈さん 食べチョク代表:
何が原因なのかわかっていない中だと、必ずしも安全と言い切れないので自主回収するのはどうしても避けられない流れかと感じます。
「紅麹コレステヘルプ」が原因の可能性があって亡くなった人が2人いるということですが、まだ因果関係もわかってないので、特定のロットのものを摂取した人なのかなど詳しい情報も出てくると、より正しい情報が伝わるのかと思います。
井上貴博キャスター:
私も含めて、皆さんサプリメントって何となく使うことが多くなっていて、「機能性表示食品」のチェック体制はこのままでいいだろうか?と思います。薬は法律があって、「トクホ」についても国の審査が必要で時間とお金がかかる。一方で、「機能性表示食品」に関しては、国の審査は特にいらない。消費者庁に届け出を行うだけ。これでいいんだろうか?というのも感じます。
秋元さん:
今回の件で見直す必要があるんじゃないかという声自体は出てくると思います。ただ、小林製薬は大きい会社ですので、全く検証せずに出してるということはないはずです。検証されていることもリリースで出てますし、なぜこういうことが起きてしまったのか。まだ、実態がわかっていない中だと思うので、まず原因究明を急ぐ必要があるのかと思います。
小笠原キャスター:
小林製薬の対応が「遅かったのでは」という声も上がっています。

1月15日 医師から最初の症例連絡
2月6日 社長に報告
3月22日 記者会見 入院6人 健康被害7人
3月25日 1人目の死亡
3月26日 2人目の死亡 入院106人 相談約3000件
この対応の遅れに日本大学の福田充教授(危機管理学部)は「緊急事態が起きた時にどう対応するかという、ルールが整備されていなかったのでは?検証が必要」としています。
井上キャスター:
世界的な有名な企業で、我々の生活を大きく変えてきた小林製薬だからこそ残念だなと感じます。
秋元さん:
なぜこれだけ間が空いてしまったのか。おそらく最初のときには、ここまで重大になるとは考えていなかったのではと感じます。報告の体制など見直すべきところはあると思います。
井上キャスター:
原因の調査・検証よりもまず先に公表すべきだったのではないか、そういった意味での批判が会社側に集まっている現状です。