自民党青年局長らが役職辞任「国民の信頼を損ねる行為だった」

「過激ダンスショー」として問題が明るみになった3月8日、事態は急変する。懇親会に参加していた自民党の藤原崇青年局長と中曽根康隆青年局長代理の2人が役職を辞任すると表明した。
藤原氏は「国民のみなさまの信頼を損ねる行為であったと考える」と陳謝。中曽根氏も「中断とか中止を促すこともできたし、行動もとれたはずだが思い・行動が至らなかった責任を大変感じている」と反省の弁を述べた。
報道が出て半日足らずの辞任劇に、ある閣僚経験者は「裏金事件の処分に時間がかかってるから、せめて青年局の対応は早くやった方が良い」と話し、早期辞任を評価した。
派閥裏金事件 初の参院・政治倫理審査会

不祥事が続く自民党だが、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、3月14日、参議院では初となる政治倫理審査会の弁明と質疑が行われた。
トップバッターに立ったのは、安倍派の幹部を務めた世耕前参院幹事長だった。世耕氏は2022年4月、安倍元総理が提案しキックバックの廃止が決まった幹部会合の出席者。7月に安倍氏が亡くなると、安倍派議員の中からキックバックの復活を求める声が上がり、8月上旬、安倍氏を除くメンバーでキックバックの扱いについて協議した。その後、復活が決まるのだが、世耕氏は「この会合で復活が決まったということはない」と断言する。
では、いつ復活が決まったのか、派閥幹部である世耕氏だが政倫審の場で問われると「はっきり言って分からない。誰がこんなことを決めたのか私自身知りたい」と主張し、結局実態解明に繋がる証言は得られなかった。
世耕氏の答弁をめぐっては、野党が「派閥の幹部であるからこそ、知らないのであれば調べるべき」と追及するだけでなく、身内の自民党内からも「説明責任を果たしていない」「逆に疑惑は深まった」と不満の声が上がり、連立を組む公明党の石井幹事長も「無責任のそしりは免れない」などと痛烈に批判した。
 
   
  
















