派閥の裏金事件に続き、去年11月、自民党の若手議員が参加した懇親会が物議を醸している。
懇親会には、露出の多い衣装を着た女性ダンサーが招かれていたことが分かり、「不適切にもほどがある」などと批判の声が高まっている。
自民党の相次ぐ不祥事に政治不信が広がっているが、なぜこうした問題が繰り返されるのか、そこには自民党議員が抱える、ある共通点が見て取れる。
自民党・若手議員の懇親会で「過激ダンスショー」

問題が起きたのは去年11月、和歌山市で開かれた自民党の「青年局近畿ブロック会議」後に催された懇親会だった。
和歌山県連が主催した懇親会には、近畿の若手の地方議員や、国会議員などおよそ40人が参加し、会場には余興として女性ダンサー5人が招かれた。
出席者によると、ダンサー達は一度、会場をあとにしたというが、再び姿を現すと、下着と見まがうような露出の多い衣装に着替えていたという。
懇親会を企画した和歌山県連の川畑青年局長(当時)は、「多様性=ダイバーシティがテーマだった」と主張したが、出席者と女性ダンサーが口移しでチップを受け渡す場面や、衣装に紙幣を挟むような場面がみられるなど、とても党の行事として適したものとは言えず、批判が殺到。川畑氏は離党することとなった。