疑問の声に医師「甘く見ない方がいい」

ただ、はしかについて、症状は軽い可能性があるのではないか、という意見もかなり多いんです。
SNSなどの声
「はしかごときで何で騒いでいるんだろう?症状が軽いので、おやつ食べてトランプして遊んだ記憶がある」
SNSなどの声
「自然免疫獲得チャンス。近所だったらもらいに行けっていうのになぁ」
このあたりは伊藤先生、どうなんでしょうか。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長:
まず、「症状が軽い」というのは間違いです。
実際はかなり倦怠感が強くて、体の痛みも強い方が多いです。それから、2~3週間くらいは免疫力がかなり落ち込むので、2次的に他のウイルスや細菌に感染することもあります。10~20年経ってから後遺症が出ることもあるんです。
こう考えると、症状が軽いということは少ないと思います。甘く見ない方がいいと思います。
近所にもらいに行ってくるのは大きな間違いで、40~50年前の昔の考え方です。今はしっかりと予防することが大事だと思います。
ホラン千秋キャスター:
大人がなる場合、子どもがなる場合、それぞれの症状の違いや気をつけなければならない点などは違ってくるんでしょうか。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長:
数は少ないんですが、大人の場合の方が症状が重くなるとも言われてます。
井上貴博キャスター:
どの感染症もそうですが、自分自身の免疫力が下がっている方、重症化リスクのある方、妊婦さん、妊娠を考えている方などは、やはり注意した方がいいという理解でいいでしょうか。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長:
免疫力が下がってる方、妊婦さんですが、妊婦さんにおいては流産・死産のリスクが高くなるといわれているので、気をつけなければいけません。