「ガザのみんなに知ってほしい、私たちは決して一人ではないと」

「ガザのみんなのことを忘れてはいないよ」。そんな思いを込めて、今年1月にも、釜石では凧揚げが行われた。

野呂文香さん。今年はじめて、主催者の1人に加わった。
野呂さん
「少しでも、釜石の人たちがガザの平和を願っていることを思い出してくれたら嬉しいなと」


去年はじまった大規模な戦闘で、多くの市民が犠牲になり続けているガザ。凧揚げが行われていた広場は仮設テントで覆われ、避難した人たちで溢れていた。

2015年に釜石に来たガイダさんは、いまどうしているのか。エジプトに留学中だという彼女と、オンラインで繋ぐことになった。いまガザはどんな状況なのか。
ガイダさん
「ガザに安全な場所はありません。ネットが遮断されて、家族とも数日間連絡がとれず、無事かどうかも分かりません。
私はガザで友達を亡くしました。その知らせを聞いたとき、胸が張り裂けそうでした」

野呂さん
「この凧は、先月の1月に揚げた凧です。どうか日本で応援している人たちを忘れないでほしいっていう思いをこめて、『繋がり』っていう漢字を書きました」

ガイダさんに、1月の凧揚げの映像を見てもらった。
ガイダさん
「自分たちのことを想ってくれる人たちが、こんなにも大勢いるんだと、ガザのみんなに知ってほしいです。私たちは、決して一人ではないと」

ホランキャスター
「メッセージを大空に掲げて空をバックに見てると、直接相手は見えなくてもこの思いが届けばいいなとか、どこにでも飛んでいきそうだなとか、そういう思いになる皆さんの気持ちがすごくよくわかりました」
野呂さん
「悲しいなとか大丈夫かなとか、ガザの子供たちに伝えることはできなくて。でも、凧揚げを通していろんなことを伝えられたかもしれないなって」














