発信を続けるのは「忘れられること」の苦しみが分かるから

実は佐々木さん、そのときの凧あげに参加していた。

佐々木さんは震災で自分の故郷が破壊された経験から、海外で似た境遇にいる人たちの話を聞きたいと、シリア難民のキャンプや、ヨルダン川西岸地区を訪問。その体験を、様々な場で発信している。

佐々木さん
「私が中東に行った時も津波の話をすると、涙を浮かべて聞いてくれるんですよね。すごく心配してくれて、『3.11の時はあなたの家族は大丈夫だったの?』と」
現在、東京で働く佐々木さん。発信を続けるのは、「忘れられること」の苦しみが
分かるからだという。
佐々木さん
「今まで社会人になってからずっと仕事だったんですけど、3.11は電車に乗ると涙が出るんですよ。皆が当たり前に電車に乗ってスマホいじって、何の気なしに生活していること自体が、自分だけが取り残されて別の国に放り込まれた気持ち」
ホランキャスター
「思いを寄せるっていうことも、人が少なくなっているなっていうところに、孤独に感じるっていうことなんでしょうか?」
佐々木さん
「そうですね。世界中でこうやって、災害とか戦争とかで苦しんでいる人たちも、こういう気持ちなんだろうなって」














