「製品イメージもあるので、本音は変えたくない」 一升瓶も変化

山内キャスター:
調べてみると変化しているのは、この牛乳のびんだけではなかったんです。びんに入った様々な容器を調べたところ、時代の流れを感じることができました。
まずは日本酒の一升瓶です。異変が起きていたということ、気づいていましたか。
一升瓶などのびんメーカーは、コロナ禍で出荷が止まり、工場の閉鎖が相次いだんです。そして、コロナ禍があけ、一升瓶の需要が戻ったものの、びん製造が追い付かないという状況になり、今も続いているということなんです。
びん不足により、関西の酒蔵では、こんな苦渋の選択です。
それまで▼緑色のびんで製品を作っていたんですが、製造量が少ないそうです。そして、製造量の多いという▼茶色のびんにして製品を作っているそうです。
同じ日本酒でも、びんの色を変えて作っているといいます。

井上キャスター:
(例えば)緑の方が視覚的効果で美味しく見えるなどはありますか。
山内キャスター:
製品に影響があるわけではないそうです。
酒蔵の担当者
「ここ数十年は、緑色のびんだけでやってきた。製品イメージもあるので、本音は色すら変えたくないが…」
変更後の茶色のびんに、常連客が違和感を抱けば、新たなラベルに変更することも検討しているということでした。

日比キャスター:
ラベルとのマッチングもあるじゃないですか。やはり緑色のびんは、額縁のようなものだと思います。ずっとこだわっていらっしゃるところも、私はアートの一つだと思ってるので、ここを変えるのは難しいところですね。思いが詰まっていらっしゃるでしょう。
山内キャスター:
緑色のびんは、中身がどのくらい減ったのか見えやすいので、注ぐときの良さもあったんですが、ここは何としてでもお酒を残すために茶色で頑張っているということなんです。