「女性の登用でマイナスなことはゼロ」

 島田チェアマンの決断について村上講師は、「1人の男性リーダーがうまくやった先例ができれば、あとに続く人たちもとてもやりやすくなる」という波及的インパクトの効果を指摘します。

 Bリーグは2026年の大改革で、これまでも取り組んでいたスポーツによる地域活性化からさらに拡大して、スポーツを軸としたビジネスセミナーやインバウンド誘致、そして貧困家庭のサポートまで幅広い地域との連動を目指しています。

 島田チェアマンは、「いろいろなものを変えていくタイミングで、『理事の半分が女性』という思い切ったことをやれば、スポーツ界にも世の中にも革新のメッセージを伝えられる。女性の登用はポジティブインパクトが大きくて、マイナスなことはゼロです」と胸を張りました。

 このリーダーシップが、Bリーグの発展のみならず女性がより活躍しやすくなる社会へと広がっていくことが期待されます。(MBS東京報道部 石田敦子)