「パリテ法」の研究者 女性が増える効果は

女性の数が増えることの効果は研究でも認められています。政治分野で男女同数の候補者擁立を義務付ける「パリテ法」を研究している専修大学専任講師の村上彩佳さんは、「数は力」と言います。
村上講師によれば、2000年に「パリテ法」が施行されたフランスでは、女性福祉策が増え、男性議員たちも女性に関するテーマが大事な政治課題だと認識するようになって、見落とされてきた課題がきちんと検討されるようになったそうです。
「女性が入っている理事会は時間がかかる」といった森元会長の発言について村上講師は、「(男性ばかりといった)同質性が高い会議では異議申し立てが出にくいため楽。会議が長くなるのは女性が加わったことによってこれまで見落とされていたものが議題に上がってくるからであって、それに向き合えば物事が良くなる方に進む」と指摘しています。