国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、北朝鮮が過剰なコロナ対策で国境地域を封鎖したことにより、食糧不足が深刻化しているなどとする報告書を公表しました。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ ユン上席研究員
「コロナ禍で国境を越える活動はほぼ途絶えた。北朝鮮政府の対策は、過剰かつ不要なものだ」

ヒューマン・ライツ・ウォッチが7日に公表した報告書によると、北朝鮮はコロナ対策の一環として、2020年ごろから監視施設やフェンスを増設し、中国やロシアとの国境地域を事実上、封鎖しました。

現在でも、許可なく国境地域に立ち入った人に対してはその場で発砲するよう指示が出ていて、人や物の往来は限定的だということです。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは「過剰で不必要な措置によって外国との交流が滞り、北朝鮮での食糧不足が深刻化している」と警告しています。