なんとも暑い中での参議院選挙が終わったものの、なおも暑さは激しさも増し、政治の世界では早くも政局が始まりました。選挙戦の最終盤、白昼の街角での安倍元総理への銃撃事件、そして容疑者の動機は“旧統一教会への恨み”によるものだと次第に判明。この中で岸田総理は安倍元総理の国葬を決断しました。旧統一教会と政治との関係、そして「国葬」を巡る議論について、石破元自民党幹事長が思いを熱く語りました。さらに、ロシアのウクライナ侵攻を受け、中国の台湾攻撃の可能性が取りざたされる中、石破氏は台湾を訪問する考えを明らかにしました。
(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)

■“暗殺”ではない“殺害”だ 手薄だった警護体制

ーー安倍元総理大臣が街頭演説中に銃撃され死亡した事件について

石破:
暗殺だという人がいますが、暗殺というのは政治目的で殺害し、世の中を動かそうということであり、この事件は“暗殺”ではなく“殺害”だという感じがしました。安倍さんなりの政治的「志」や「理想」を、みんなが賛成しているわけではない。警護体制がきちんとしていればあんなことにはならなかった。この国の警備体制は大丈夫なのか。我々政治家という意味ではなく、世の中の市民生活全体の安全は大丈夫か、ということがまず問われるべきでしょう。安倍さんを悼むことと、警備体制をきちんとして市民の安全を確保すること、両方並行してやらなければいけません。

■宗教法人への介入・難しい線引き

ーー旧統一教会について

石破:
お付き合いしたことがないのでよくわからないけど、高い絵画、美術品、壷とかを買ったり、あるいはキャッシュを出して神仏へ寄進するとあなたは幸せになれるというようなことがどこまでが詐欺で、どこからが宗教行為なのか。今回のように家庭が破壊され、挙句の果てに凶行に及ぶことがあってはいけない。ではどこで線引きをするか。立件するとしたら詐欺しかない。かなり難しいが一度きちんと整理しておかないと、また犠牲者が出ます。

ーー必要ならば法整備も?

石破:
信教の自由というのは難しい。寄進はいくらならいいか、1億円は駄目だけど、1000万円ならいいのか、金額の多寡の問題ではなく、実際の行為そのものに着目しないと。

ーーどのような宗教団体かがポイントということですか?

石破:
例えばオウム真理教は、あれはもう犯罪集団以外の何物でもない。本当にどのような宗教か、どんな行為をやっているのかということがポイントになると思います。

ーー旧統一教会が問題になっているということを把握していながら応援をしてもらうのは問題ではないですか?

石破:
それが、旧統一教会とわかっていれば問題。