官製談合事件で前の町長が有罪判決を受けた山梨県富士川町。
22日に第三者委員会が再発防止策などをまとめた答申書と報告書を富士川町長に提出しました。
富士川町では町発注の3つの設計業務の指名競争入札で公正な入札を行わず業者から賄賂を受け取ったとして前の町長が有罪判決を受けています。

事件を受け、町は官製談合の再発防止を目的とした第三者委員会を今年2月に設置。委員会は6月、入札制度を定期的に見直す委員会の設置や業者などによる密会を防ぐため電子入札制度の導入などを提言する答申書をまとめました。
22日は委員会の江藤俊昭委員長から望月利樹町長へ答申書と事件のいきさつなどを盛り込んだ報告書が手渡されました。

このあと町長と委員長が記者会見に応じました。

この中で江藤俊昭委員長は「ちゃんと内部でチェックできるような風通しのいい自治体を作っていく。今回の大変な事態を、自治体改革の起点にしていただきたいという思いで答申をさせていただきました」と述べました。
これに対し、望月利樹町長は「(入札の)情報が全然町民にも議会にも行っていないということはおかしいことですので、これを全てクリアにして、皆さんにもお示しする、共有するようなことをしていきたい。」と述べました。
町は提出された答申書と報告書をホームページに公開しました。
今後、定期的に入札制度のあり方を刷新していくことにしています。