能登半島地震による揺れと津波で壊滅的な被害を受けた石川県珠洲市の集落では、地震発生から2か月余りを経て、仮設住宅が完成しました。遠く離れた2次避難先から地元に戻ってきた人の姿も見られました。

珠洲市三崎町のみさき小学校のグラウンドには50戸の仮設住宅が完成し、きょうから住民が入居を始めています。

地震で自宅が全壊した堺基之さんは、妻と息子2人の家族4人で、およそ200キロ離れた加賀市内のホテルに2次避難していましたが、きのう珠洲市に戻り、三崎地区では最も間取りが広い3Kの仮設住宅に入居しました。

堺里美さん
「地元に帰ってきて、ほっとする」

堺基之さん
「うち家族4人だが、十分じゃないかな。予想より早く入居させてもらえて、ありがたい」

仮設住宅への入居希望はおよそ1900戸ある珠洲市ですが、来月中旬にかけて市内12か所に710戸を完成させる予定です。