安倍元総理「現金での還付をやめよう」 3か月後…

加藤キャスター:
その中で、注目された発言が西村氏からありました。安倍派がキックバックをやめる方針を持っていた時期があったということなんです。
西村氏によると、2022年4月、安倍派幹部の会合があり、安倍元総理、塩谷元文科大臣、松本事務局長、西村前経産大臣(当時は事務総長)、下村元文科大臣、世耕元経産大臣が出席。
このときに、▼安倍元総理から「現金での還付(キックバック)をやめよう」という発言があったということなんです。そして、政治資金パーティー収入の一部の“キックバック廃止方針”が決定されたということで、幹部から所属議員に電話で連絡がありました。

しかし、この会合から3か月後(2022年7月)に、安倍元総理が亡くなりました。その後に、ノルマより多く売った議員から「還付してほしい」との声が上がったそうです。
そして、安倍元総理を除く、先ほどの5人が再び会合を開き、同年8月上旬に幹部で対応を協議しましたが、結論が出なかったということです。
このことについて西村氏は…

西村康稔 前経産大臣(3月1日午前・政倫審)
「結論が出ないままに経産大臣になりましたので、事務総長を離れることになり、そのあと還付(キックバック)の話は一切しておりません」
その後、そこから事務総長を引き継いだ高木毅・前国対委員長が政倫審2日目の午後に出席予定で、このキックバックを継続したことに対する説明が注目されています。