2012年には、実物の3分の1の大きさで、無線で操縦できる実験機を使い、試験飛行を実施。機体は見事に新潟の空を飛びました。

しかし、日本でLSAを作る上ではハードルがありました。

1つが認知度です。
吉田宗玄社長によりますと、アメリカではほとんどの市町村に飛行場があり、およそ1000人に1人がLSAを飛ばすほど飛行機が身近だといいます。

「日本では、飛行機を開発しようって言った時に、あまりにも理解される方が少なくて…」

認知度の低さから、開発の資金集めに苦労しました。

「なかなか中小企業だと、その辺の予算感がなかなか苦しいとかですね、それでも何とか事業業務を進めながら、利益が出た範囲でちょっとずつ進めていくしかないよねということで」

またLSAは100か国近くで飛ぶことができますが、日本では法整備が進んでいないため、試験飛行しか認められていないそうです。

「このカテゴリを日本国内でも認めて積極的に運用していかないと、本当に航空分野自体がすそ野が広がらないっていうのもあります。どんどんこういう、世界に広まっているカテゴリの法律を日本でも導入していただきたいなと」