子どもは欲しいですか?若者世代は?

藤森キャスター:
政府は少子化の要因として未婚化・晩婚化もあげていますが、これから親になる若い世代にも聞いてました。

20代大学生
「お母さんもお父さんも働く時代なので、家事とか育児とかどういうバランスでやっていくか不安」

ーー“異次元の少子化対策”ご存知ですか?


10代大学生「知らないです」

ーー聞いたことは?

10代大学生「ないです」

ーーどういうものだと?

10代大学生「異次元の…?異次元の少子化って何?」

20代大学生
「幼稚園でアルバイトして子どもと接していて、育てることに楽しいと感じるし、3人くらいほしいので、現実的に考えるとお金は必要になる、そこは不安」

20代大学生
「自分の生活がすり減ってまで育てる気にはならない。お金も奨学金返さなあかんから、お金の余裕がない。返済という責任感がなかったら、もっと家族を想像しやすい」

小川キャスター:
今の子育て世帯をみて、不安になってる方も多いんじゃないかなと思いますね。

藤森キャスター:
未婚化・晩婚化対策として、政府や自治体は出会いを増やすきっかけとして、「街コン」などに補助金を支給するなどしてきましたが、最近では岡山県が同窓会に補助金1000万円をだすということですが…

産婦人科医 宋美玄さん:
男女に出会いが起これば結婚して子どもを産むだろうって思ってるということだと思うんですけど、日本の人口学的な大きな特徴って、第3次ベビーブームがなかったんです。要は、ロスジェネ世代が第3次ベビーブームを起こせなかったんですね。

ここに大きな鍵があると思うんですけれども、今のロスジェネ世代は就職氷河期に重なって、非正規だったりとか、収入が上がらなかったりして、そういった人たちは特に未婚率が高いんですね。

なので、男女がいて、出会えば結婚するんじゃなくて、雇用とか収入とかがそこまでに至ってない。なので、「そこじゃない感」がすごい大きいんですよね。

小川キャスター:
そこじゃない、といえば、宋さんもSNSでおっしゃってましたけれども、富山県の高岡市では少子化対策として、排卵日のわかる女性の健康アプリを無料で使えるようにするという事業を全国で初めてやっている、とアピールしてましたけれども、これも「そこじゃない感」。

産婦人科医 宋美玄さん:
そもそも元々無料のアプリがいっぱいあるんですよね。排卵日を知りたい人は課金してでも使ってたわけで。少子化の原因は、排卵日がいつかわからないから、みんなが子どもを作れないんじゃなくて、原因を調べて、対策して、数値目標を立てて修正していかないといけない。どれも思いつきに見えてしまって、逆に不安です。