南米・ペルーでデング熱の大流行を受け、大部分の地域で非常事態宣言が出されました。

ペルー バスケス保健相
「デング熱が原因で、すでに32人の死が確認されたことを遺憾に思います」

ペルー政府は26日、蚊を媒介して感染するデング熱が流行していることを受け、90日間の非常事態宣言を発出しました。対象となるのは、全25州の8割にあたる20州です。

バスケス保健相は、中南米でのデング熱の流行は異常な熱波によるものだとし、日本円でおよそ63億円を調査などに割り当てるとしています。

ペルー全土では26日までに、3万件以上のデング熱の疑いが報告されていて、そのうち1万7965件の感染が確認され、32人が死亡したとしています。

バスケス保健相は「国民が協力しなければ、デング熱を克服することは難しいだろう」と危機感を示し、団結を呼びかけています。