3月1日からイギリス・グラスゴーで開催される世界室内陸上競技選手権大会へ向けた出国を前に、日本選手団田中希実(24、New Balance)、多田修平(27、住友電工)ら5名が26日に羽田空港で取材に応じた。
今季室内ツアーの女子1500mで日本記録を更新した田中は自身のコンディションについて「しっくりきかけていますが、油断したら調子が悪い方に傾いてしまう境目」と状態を分析。今大会は「少数精鋭で走る貴重な機会。順位の事は気にしない。格上の選手に食らいついていって、結果的に何かを得るというのが自分のスタイル。世界の強豪選手に食らいつき、思った以上のタイムが転がり込んできたら、それが自分らしさだと思う」と意気込みを語った。
アジア室内選手権で日本タイ記録の6秒53をマーク。好調の多田は「世界との差を確認したい。状態は上がってきているので、しっかりファイナルに残り6秒4台を目指します」と話した。今年8月に行われるパリ五輪については「100mで9秒台を出し、日本選手権で優勝し出場したい」と力強く語った。
男子400m日本記録保持者の佐藤拳太郎(29、富士通 )
「パリ五輪で個人決勝進出。そして、マイルリレーでのメダル獲得にむけて、世界室内は重要な試合になるのでしっかりメダル争いに食い込めるように頑張りたいと思います」
日本室内陸上60mハードルで5連覇中の青木益未(29、七十七銀行 )
「予選でしっかりと力を出し切り、7秒台を狙って走ればセミファイナルが見えてくると思うので7秒台目指して頑張ります」
アジア室内選手権男子走高跳で連覇を達成した赤松諒一(28、アワーズ)
「世界室内は初出場になるので、気負わず周りの強い選手たちにしっかり食らいついて2m20cm後半、30cmの大台の跳躍を見せたいと思います。」
海外勢も男子棒高跳の世界記録保持者、アーマンド・デュプランティス(24、スウェーデン)と昨年の世界陸上ブダペストで100mと200m短距離2冠のノア・ライルズ(26、アメリカ)そして今月18日に室内女子400mで世界記録を出したばかりのフェムケ・ボル(23、オランダ)も出場予定。