支持率85%

強権的な政治が続く今のロシア。ところが、プーチン大統領はいまだ高い支持率を保っています。直近の支持率は、独立系調査機関によると85%。その背景を専門家は…

拓殖大学 名越健郎 特任教授:
「ロシアでは、世論調査を拒否する人が多い。(政権に)反対と答えると報復があるんじゃないかと。一方で、ロシア人が初めてプーチン政権になって、消費社会を堪能するようになった。これが大きい。公務員給与とか年金を増やしてバラマキ政治をやった。一種の“愚民政治”

しかし、ウクライナ侵攻に関する1月の世論調査で、和平交渉開始を求める声が52%に達するなど、ロシア社会にも停滞感や厭戦ムードが広がっているといいます。

一方で、3月のロシア大統領選は、反戦を訴えた候補予定者が排除されるなど、プーチン氏の通算5期目の当選は確実視されています。こうした状況の中、ロシアは今後変わる可能性はあるのでしょうか…

ロシアは変わるか

拓殖大学 名越健郎 特任教授:
「ナワリヌイ氏の死はSNSやネットで瞬く間に広がり、みんな追悼に集まった。ナワリヌイ氏の支持基盤は都市部の中間層と若い人が圧倒的に多い。そういう反プーチン、民主化の土壌は、若者や中間層の間にまだ残っている。ナワリヌイ氏が遺した遺産というか反政府運動は脈々と続く可能性がある」

3月17日、ロシア大統領選は投票日を迎えます。

(「サンデーモーニング」2024年2月25日放送より)