■「誰がやってもできる世界をつくる」農業の「製造業化」で課題解決


山口社長は苗ビジネスで、日本の農業が抱える低収入や重労働といった問題を解決できると考えている。

ベルグアース 山口社長:
飯が食えない農家に、飯を作ってもらっている。それはおかしいじゃろうと。小さな力では変えられない。大きな力を持って革命的に変える必要があると思って、ぼくの選んだ道は製造業としての農業。企業的な農業を目指します。

そこで山口社長が取り組んだのが農業の製造業化だった。工業製品の生産現場なら当たり前の「いつ」「どこに」「何が」「どういう状態であるか」を把握する生産管理の考え方を導入した。


ベルグアース 山口社長:
生き物を育てる仕事なので、日々違う対応が求められる。そこが工業製品と大きく違うところなんです。だから難しいんです。だから農業なんですよ。でも、その農業を変えたいわけです。誰がやってもできるという世界を作らないといけないわけです。経験がある人ならできるが、今日入社した人ができるかというとできない。それでは困るので、現場のモノ作りがわかっている人とそうでない人が客観的に判断して在庫管理、品質管理ができるという仕組みを作っていく。ポイントはそこでしたね。