旧統一教会との関係をめぐり、立憲民主党は盛山文部科学大臣に対して不信任決議案を提出しました。不信任案は20日、否決される見込みですが、野党側の狙いは盛山大臣ではなく、裏金疑惑の議員51人を説明の場に引っ張り出すことのようです。
疑惑議員らを説明の場に引っ張り出すことが狙いか

19日午後2時すぎの総理官邸で、華やかな着物をまとった女性たちの表敬を受けた岸田総理。その表情からは、思わず笑みがこぼれていました。
しかし、約1時間前の国会では…

立憲民主党は、旧統一教会の関連団体からの選挙支援について、「記憶にない」などと繰り返してきた盛山文部科学大臣に対する不信任決議案を提出しました。
立憲民主党 笠浩史 国対委員長代理
「記憶があいまいだったり、明確に関係が無いということは全く説明ができていない。説明責任を果たしたとは到底言えない」
政府・与党は、2024年度の予算案について、3月中の成立を目指していますが、19日と20日の審議がとりやめになるなど、日程に影響が出ています。
野党側の対応を受けて、岸田総理は…
岸田総理(19日午後5時すぎ)
「盛山大臣には引き続き職責を全うしていただき、責任を果たしていただきたい」
その盛山大臣は…

盛山正仁 文科大臣(午後6時すぎ)
「正々堂々と、何ら恥ずべき行動はとってこなかったと思っているので、みなさんに信頼していただけるような行動をずっととっているつもりです」
不信任案は、20日に衆院本会議で否決される見込みですが、宮本記者は今回の不信任案提出の背景には、『裏金問題』があると話します。

宮本晴代 記者
「不信任案が出ると予算案の審議が止まり、政府・与党としては困ってしまう。野党側は、裏金問題で政治倫理審査会を開くよう求めてきた。予算の審議日程を駆け引き材料にすることで、裏金疑惑の議員らを説明の場に引っ張り出すことを狙っている」