日経平均株価が34年前の史上最高値に迫っています。“バブル期”と今、比較すると何が違うのか、生活への影響はあるのでしょうか。
バブル期並みの株価も…社会全体の好景気ではない?
日比麻音子キャスター:
日経平均株価は16日、史上最高値に迫りましたが、なぜここまで実感がないのでしょうか。

日経平均株価の推移ですけれども、史上最高値の3万8915円を記録したのが1989年、まさにバブルの時期です。この金額に迫ったのが2月16日(金)でした。

バブル期の株価に迫った要因はさまざまなあると思いますが、たとえば▼半導体や生成AIなどの情報技術を扱う日本企業において好調であるから、海外の投資家が期待しているということ。
▼円安で、海外の投資家にとってはお買い得感があるということ。
▼中国などにおいて経済が減速しているから、日本株にシフトしていく。こういった状況がみえてきています。

さらに企業の実感としては、純利益がアップしているという企業が増えています。上場している企業ですから大企業に限るということになりますけれども、1430社では、3年連続で純利益が過去最高を更新の見込みとなっています。
Nスタコメンテーターのハロルド・ジョージ・メイさんにお話を聞きました。「コロナ明けからの需要の回復を感じている。ただ、バブル期のような社会全体の好景気ではない」。さまざまな企業の取締役を務められたメイさんは、どのように感じていらっしゃいますか?