しかし、H3は新型メインエンジンや電気系統のトラブルで、打ち上げは当初の予定より2年遅れに。去年3月、やっとの思いで迎えた打ち上げでしたが・・・

(場内アナウンス)「ロケットはミッションを達成する見込みがないという判断から、指令破壊信号を送信しました」
2段エンジンに着火しなかったとして指令破壊信号を発令。打ち上げが失敗して以降、手探りの日々が続きました。
(JAXA 岡田匡史・H3プロジェクトマネージャ)「これが答えだという正解にたどり着けないような気がして、それがものすごくつらかった」
一度、失敗すると次の打ち上げまで数年かかるといわれるロケット。失敗原因を3つまで絞り込み、1年で再チャレンジまでこぎつけました。
関係企業を含めると数百人がかかわるロケット開発。チームのモチベーションを維持するうえで大切にしてきたことがあります。