きょう一時、バブル後最高値となる3万7000円を突破した日経平均株価。ただ、そのわりに実感は乏しいという声も。

日経平均はバブル期以来となる3万7000円の大台を一時突破しました。

最大の追い風は「アメリカの株高」です。ダウ平均は連日、過去最高値を更新。

さらにもう一つの要因は日銀です。「マイナス金利を解除しても緩和的な金融環境が続く」というトップの発言で円安が進み、値上がりを後押ししました。

市場にも変化が…。このところ海外投資家が相場をけん引してきましたが、国内の個人投資家も2週連続で日本株を買い越しました。

野村証券 船橋支店 有田鉄平 支店長
「3万8915円、日経平均の史上最高値、いよいよ射程圏内に入ってきました」

日本株をテーマにした投資セミナー。500人以上が来場しました。

投資家
「この50年ぐらいの中でも非常に期待が持てるタイミング」

ただ株高とは裏腹に実体経済は…

投資家
「日本の経済が元気なのかなって。景気がいいというような実感はない」

去年の実質賃金は2.5%減少し、2年連続マイナスに。収まりつつあった食品の値上げも今年は1万5000品目となる見通し。円安がさらに進めば、家計負担は一段と膨らみます。

賃上げで国内消費の拡大につながるかが今後のカギを握っています。