携帯電話事業の不振で4年連続の赤字に陥り、去年は過去最高の3728億円の赤字だった楽天グループ。きょう、総務省は携帯電話の電波がつながりやすい“プラチナバンド”について楽天モバイルに割り当てることを決めました。
鈴木淳司 総務大臣
「特定基地局の開設に関する計画を電波法第27条の14第6項の規定に基づき周波数を指定して認定する」
楽天モバイルに新たに割り当てられたのは、携帯電話の電波が屋内や地下にも届きやすい周波数帯“プラチナバンド”です。
プラチナバンドはNTTドコモとKDDI、ソフトバンクには割り当てられているものの、2020年にサービスを開始した楽天モバイルには割り当てられていませんでした。
モバイル事業の不振でグループは4年連続の赤字ですが、割り当てに先立って総務省が行った審査に対し、楽天モバイルは2026年度に黒字化を達成するとしました。
楽天モバイル 鈴木和洋 共同CEO
「できれば来年中にサービスが開始できるようにしていきたい」
ただ、楽天モバイルのシェアは2.2%で、8月に500万契約を超えたばかりです。利用者が増えない原因のひとつに“つながりにくさ”が指摘されてきた楽天モバイル。
年末にもプラチナバンドを使ったサービスを始める考えですが、今後、通信品質を改善し、契約者数を増やせるかどうかが焦点となります。

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