IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は9日、イランの核開発を監視するために設置したカメラのうち、27台についてイランが取り外す意向だと明らかにしました。
IAEAはイランの核関連施設にカメラを設置し、核開発を監視していますが、グロッシ事務局長によりますと、8日夜、イラン側から「27台のカメラを取り外す」と連絡がありました。
これらが取り外された場合、イランで設置されているカメラは残り40台ほどになるということです。
IAEAはイランで申告されていない複数の場所から核物質が見つかった問題をめぐり、「説明が不十分だ」として、8日の理事会でイランに対する非難決議を採択していました。
グロッシ事務局長は9日の会見で、監視カメラの取り外しについて「現地で業務を続けるうえで重大な課題をもたらす」として、今後の査察活動に支障が出ることへの懸念を示しました。

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