ロシアでプーチン政権に批判的な報道を続ける独立系メディア「メドゥーザ」が資金不足で運営危機に陥ったとして支援を呼びかけています。

ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は8日、資金が不足し運営危機に陥ったとして、サイト上で見出しを黒塗りにした記事などとともに「苦境にあるメドゥーザを助けてください」と支援を呼びかけました。

メドゥーザは2014年に設立され、政権側の報道統制を避けるためロシアの隣国ラトビアを拠点に活動を続けてきました。

ロシアがウクライナ侵攻を開始する前年の2021年にスパイを意味する「外国の代理人」に指定され、広告に代わり寄付を主な収入源としてきましたが、おととし、「好ましからざる団体」にも指定され、メドゥーザへの寄付が刑事責任を問われる可能性が出ていました。

メドゥーザは今回、ロシア国外に住んでいる人々に支援を呼びかけるとしていて、「我々はジャーナリズムを信じています。ニュースは命を救うと信じています。それらが消えてしまったらどうなるか想像してみてください」と訴えています。