経団連の十倉会長は、今年の春闘における賃上げ率が30年ぶりの高水準となった一方で、実質賃金のマイナスが続いていることについて、「タイムラグがあり、段階的に効果が表れることを期待している」と述べました。

経団連 十倉雅和 会長
「物価と賃上げのタイムラグに基づくものが今出ていると思います。段階的に現れていくことを期待しております」

十倉会長は、春闘の賃上げ率が30年ぶりの高水準だった一方で、実質賃金のマイナスが続いていることについてこのように述べて、賃上げ効果は段階的に表れていくという見通しを示しました。

そのうえで、構造的な賃上げのためには物価と賃金の好循環が必要だとして、引き続き継続的な賃上げを呼びかけていくとともに、中小企業の賃上げに向け、価格転嫁を官民一体で支援していく必要性を改めて訴えました。