流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは、傘下のスーパー事業であるイトーヨーカ堂とヨークを合併させると発表しました。
セブン&アイ・ホールディングス傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂は今年9月1日に食品スーパーのヨークを吸収し、合併します。合併後もそれぞれの店舗の屋号は今のままとなります。
スーパーストア事業は業績が低迷していますが、仕入れや商品開発などをまとめることでコストを削減し、首都圏のスーパー事業を今後3年間のうちに黒字化させる狙いです。
イトーヨーカ堂などスーパーストア事業をめぐっては、“物言う株主”として知られるアメリカの投資ファンド「バリューアクト・キャピタル」がコンビニ事業との切り離しを求めていましたが、セブン&アイはこれに対し、商品開発などにおいてコンビニの成長にスーパーの協力は欠かせないと説明していました。
スーパー事業の立て直しを進めてコンビニ事業とのシナジーを高め、食を中心とした成長戦略を描けるかが今後の焦点となります。

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