岸田政権が掲げる「新しい資本主義」の実行計画の改訂案がまとまり、労働市場の改革の推進や、生成AIの研究開発の強化などが盛り込まれました。

岸田総理大臣
「この1年の間に、『スタートアップ育成5か年計画』『資産所得倍増プラン』、そして『三位一体の労働市場改革の指針』と、具体的に政策が着実に進展してきた」

政府がまとめた改訂案では、「新しい資本主義」の実行で30年ぶりの高い水準の賃上げが実現するなど、「これまでの悪循環を断ち切る挑戦が確実に動き始めている」と強調。

一方、課題として、労働市場の硬直化などを背景に人や設備への投資の遅れが明らかになったとして、労働市場の改革をさらに進めていく必要があるとしています。

また、急速に利用が広がっている「生成AI」については、偽情報や情報漏えいへの対応を進めつつ、日本の研究・開発力を強化するため「AI開発のインフラともいうべき『計算資源』の整備・拡充を迅速に進める」と明記しました。

政府は与党などとの調整を経て、今月中旬に改訂案を閣議決定する方針です。