国内最大のネット銀行である楽天銀行が、東京証券取引所に株式を上場しました。
東京証券所・プライム市場に株式を上場した楽天銀行は、2000年に設立された楽天グループ傘下のインターネット銀行で、去年12月時点で国内トップの1338万口座、8.8兆円の預金を持つネット銀行最大手です。
実際の支店を持たないネット銀行の株式上場は先月、東京証券取引所・スタンダード市場へ上場した「住信SBIネット銀行」に続く2行目です。注目された初値は、公開価格の1400円を32.6%上回る1856円、初日の終値は1930円でした。
楽天銀行 永井啓之社長
「今後、成長を加速していくにあたって、我々今でも楽天グループの子会社として消費者の皆様から一定の認知をいただいておりますけれども、今回上場することによってさらに楽天銀行の認知度が上がるというふうに考えております」
楽天銀行は、楽天のポイントが付与されることなどを強みにこれまで会員数を伸ばしてきて、2027年の3月末には2500万口座、預金残高20兆円を目指すとしています。
上場に伴って、親会社の楽天グループは楽天銀行の一部の株式を売却し、700億円あまりを調達する予定です。
楽天グループはモバイル事業の投資でかさんでおり、財務の改善につなげるものとみられます。
永井社長は、株式の売却は「親会社が決めること」としたうえで、「現時点でさらなる売り出しは想定していない」と話しました。

妻に残すはずの財産が…“遺言書がなかった”子どものいない高齢夫婦の相続問題