西村経済産業大臣はIAEA=国際原子力機関の事務局長と会談し、原発から出る処理水の海洋放出について、「IAEAから繰り返し評価されることは国内外の理解を得る上で非常に重要だ」と述べました。

西村経済産業大臣
「アルプス処理水の安全性については、放出の開始前、放出中、放出後、長期にわたり、IAEAから繰り返し評価をいただくことは、国内外の理解を得る上で非常に重要」

西村大臣は20日、IAEAのグロッシ事務局長と初めてオンラインで会談し、このように述べました。

処理水の海洋放出をめぐっては、今年夏頃までの海洋放出が見込まれていますが、近隣諸国からの反発もあり、日本政府から要請を受けたIAEAが処理水の安全性について検証を進めています。

会談で西村大臣は、「処理水の安全性の検証を厳正に進めていただいている」として感謝の気持ちを伝えたうえで、国際社会に透明性の高い情報を発信するよう求めました。

一方、IAEAのグロッシ事務局長は処理水の放出後も含めて検証を続けることを確認し、自身が6月頃に予定している訪日にあわせて西村大臣と直接議論する考えを示しました。