今月いっぱいでガム事業から撤退をする明治が、ガムの看板ブランド「キシリッシュ」をグミ事業に転換して、ブランド名を維持する方針を明らかにしました。その「狙い」とは…?
「明治」はきょう、「キシリッシュ」と「プチガム」の販売を終了し、今月末でガム事業から撤退することを正式に発表しました。
看板の「キシリッシュ」は、1997年に発売。日本で初めてキシリトールを配合したガムとして人気を博しました。しかし…
「噛んだ後に出すのがちょっと面倒くさい」
「元々ガムは好きだったが、マスクをすることであまり口臭を気にしなくなった」
コロナ禍などを背景にガムの市場規模は近年縮小。「明治」のガム事業の売上高は、▼2007年度のおよそ260億円をピークに、▼2021年度はおよそ30億円と9割近く減少しています。
そこで…
記者
「ガムのブランドとして定着しているキシリッシュ。明治はブランド名を残して、グミに事業転換します」
「明治」がシフトするのは、需要が伸びているグミ。「キシリッシュ」をガムからグミのブランドに変えるというのです。
気になる味は?
記者
「噛めば噛むほどミントのさわやかさが口に広がります」
「キシリッシュグミ」には、ガムと同じく「キシリトール」を配合。ガムを思わせるミント風味と硬めの触感で、これまでグミを「甘い」として避けていた層にも訴求したいとしています。
明治 マーケティング本部 吉川尚吾 専任課長
「ミントの強さを調節する代わりに、ガムでは得られない口から喉に残るような清涼感を新たに開発し、商品の価値としている」
ガムからグミへ。“お口のお供”も変化しています。

【安宅和人】「風の谷」という希望/今解くべき4つのイシュー/人類の生命線は「イケている開疎空間」にあり/慶應大教授・LINEヤフー【FUTURECARD】