10月に「第3のビール」の税率が上がることで“割安感”が増す「チューハイ」の開発競争が過熱しています。

きょう、アサヒビールは缶チューハイの新商品を発表しました。東北、九州など4エリアでそれぞれのチューハイを限定先行販売。2025年までに缶チューハイ全体で去年の1.5倍、600億円の売り上げを目指します。

アサヒビール 松山一雄 次期社長
「ビールとは違って、アサヒビールはRTD(缶チューハイ)においてはチャレンジャー」

ここ数年、缶チューハイでヒット商品を生み出せていなかったアサヒが缶チューハイを強化する理由。それは、ビールなどの税制改正があるからです。

今年10月から「第3のビール」の税率が引き上げられ、「チューハイ」と価格帯が近くなるため、飲料各社は「チューハイ」を買う人が増えると想定しています。

先月、キリンもビールのように泡立つレモンチューハイを発表。店頭想定価格は350mlで179円(税込)と高価格帯のチューハイで勝負します。

さらに、サントリーは果物を急速凍結させて作った「甘くない」チューハイを投入。サッポロも今月、傘下のポッカサッポロと協働開発したレモンサワーを発売します。

酒税の改正をどう追い風にするのか、各社の競争が激しくなっています。