国債市場では長期国債への上昇圧力が高まり、日銀が上限とする「0.5%程度」を一時、上回りました。

市場関係者の間では、今月の金融政策決定会合で日銀が金融政策を変更するとの観測もあり、今後、国債を巡る緊張感が高まる可能性があります。

3日の債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債に売りが集まり、一時、0.505%まで上昇するなど日銀が上限とする0.5%を上回る場面がありました。0.5の上限を上回ったのは先月22日以来です。

日本銀行は、黒田総裁のもと10年間にわたって異次元の金融緩和を続けてきましたが、市場では今月9日・10日に行われる黒田総裁にとって最後の金融政策決定会合で、『金融政策の修正が行われるのではないか』との観測が根強くあります。

市場関係者は「政策修正への警戒感は根強く、会合が行われる来週は国債の取引への警戒感がより高まる可能性が高い」としています。