G20財務大臣・中央銀行総裁会議が25日、閉幕しました。ロシアによる戦争を非難する共同声明の行方が注目されていましたが、ロシアと中国の反対でまとまりませんでした。

鈴木財務大臣
「日本を含め多くの国がウクライナとの連携、連帯を改めて表明するとともに、国際秩序の根幹を揺るがすロシアの侵略行為を最も強い言葉で非難しました。(会議の成果文書=議長総括には)戦争が世界経済に悪影響を与えていることや、ほとんどの国がロシアを非難していることなどが盛り込まれています」

鈴木財務大臣はG20終了後の会見でこのように述べた上で、ロシアと中国を名指しして「この2つの国が反対したため共同声明ではなく、議長総括になった」と説明しました。

ただ、議長総括になったとはいえ、世界経済の状況や途上国の債務の脆弱性の問題、暗号資産の問題など幅広い課題に対して有意義な議論ができたと成果を強調しました。