ロシアによる侵攻が続くウクライナで、2025年の民間人の死傷者が2000人を超え、大幅に増加したことがわかりました。

国連人権高等弁務官事務所は、ウクライナにおける民間人の犠牲者に関する報告書を発表しました。

それによりますと、2025年1月から11月までの民間人の死者数は2311人で、けが人は1万1084人にのぼるということです。死者数の合計では、2024年同時期の1979人と比べ26パーセント増加し、2023年の1847人と比べ70パーセント増加しています。

ロシア軍が長距離ミサイルやドローンを使った攻撃を強めたことで、前線から離れた都市部でも民間人の犠牲が拡大したとみられています。

2022年2月の侵攻開始以降、民間人の死者はあわせて1万4796人、けが人は3万9543人にのぼります。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は新年を迎えるにあたり、国民に向けたビデオ演説を公開しました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ウクライナは何を望むのか?平和?イエス。どんな犠牲を払ってでも?ノー。我々は戦闘の終結を望んでいるが、ウクライナの終焉は望んでいない」

ゼレンスキー氏はこれまで和平をめぐり、ウクライナへの強力な「安全の保証」を求めていて、これ以上犠牲を増やすことにつながるようなぜい弱な和平合意には署名するつもりはないと強調しました。