自民党の石破元幹事長が、およそ10年ぶりに衆議院・予算委員会で質問に立ち、「専守防衛」や「核なき世界」への考えなどについて岸田総理を質しました。
自民党 石破元幹事長
「脅威とは何なのか。それは相手国を侵略しようという意図、能力の掛け算ですよね。掛け算だから、片っぽがゼロならば、幾らかけても答えはゼロなんですよ。総理が御指摘のように、平和国家としての歩みは変わらない。我が国は決して他国を侵略することはない。その強い意志を持つことが1番肝要なのかというふうに私は思っておるところでございます」
岸田総理
「従来の伝統的な防衛力の強化の議論だけにとどまらず、外交、安全保障、あるいは経済と、この総合安全保障と言われるような国全体のありようが問われる。こういった防衛力の強化の議論をしていかなければいけない。こうした時代の中にあるんだと思っております」
2013年以来、およそ10年ぶりに予算委員会の質問に立った石破氏は、質問時間30分のうち、冒頭25分を費やして自らの思いを語るスタイルをとりました。
質問の中で石破氏が「核なき世界」の実現をめぐり、「核共有というのは、核抑止によるリスク、効果、それを共有するもので、非核3原則に抵触しない形でも、それは可能だと思う」と述べたのに対し、岸田総理は「核共有については、非核3原則や法体系との関係から認められず、政府として、議論することは考えていない」と答えました。
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