卒業式でのマスクの着用をめぐり、永岡文部科学大臣は国会で「マスクを外すと家庭で決めた人は、外しての参加になろうかと思う」と答弁しました。しかし、その後、一転して“現時点では決まっていない”と釈明するなど波紋が広まっています。
永岡桂子文部科学大臣
「卒業式でのマスクの着用に関しましては、マスクをしなければ嫌だと、出席したくないというお子さんはマスクをして、そして、マスクは外して行きますとご家庭で決められた方はマスクを外しての参加となろうかと」
永岡大臣は衆議院予算委員会で、マスクの着用は「家庭での議論が大きな要素」としたうえで、家庭で決めればマスクを外しての参加も可能との認識を示しました。
街の人
「どっちでもいいよと言われたら、みんなマスク外しちゃうだろうなと思う」
今年卒業する中学3年生
「ほとんどみんなマスクを着けて出席すると思う。マスクはもう身体の一部です」
ただ、永岡大臣は午後になって「答弁が誤解されている」などと釈明しました。
永岡桂子文部科学大臣
「現時点で卒業式のマスクの取り扱いにつきまして、決めたという事実はございませんので」
永岡大臣は「今後の政府全体の判断を踏まえて、どのような対応をするか決める」と説明しました。
現在、政府は3月上旬より前にマスク着用に関する具体的な見解や指針を示す方向で調整していますが、卒業式を控える保護者や子どもたちはやきもきする日が続きそうです。
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