食料供給とサプライチェーンを直撃

異常気象の影響はすでに世界各地で顕在化しています。

エルニーニョによる影響の多くは、世界有数の豊かな農地が広がり、農業を主な収入や食料源とする人々が最も多く暮らす熱帯地域で発生します。

インドでは、前回のエルニーニョ以来最悪となるモンスーンに見舞われています。

降水量が極端に不安定になり、観測史上5番目に雨の少ない6月を記録したかと思えば、続く7月にはたった1週間で1か月分に相当する大雨が降り、大規模な洪水が発生しました。

農業経済に大きく依存する同国にとって、モンスーンの異常は死活問題です。

影響はアフリカ大陸にも及んでいます。

カカオ生産の一大拠点である西アフリカのコートジボワールでは、すでにカカオの生育や収穫量に影響が出始めています。

2027年にかけてカカオの価格や品質に悪影響を及ぼし、今年の冬には板チョコやココアのさらなる値上がりが予想されます。

また、ソマリアでは日照りから一転、過去最大級の大洪水に備えています。

水位が通常時の1メートルから4メートル以上にまで達し、堤防を越えて畑を台無しにする恐れがあります。