(ブルームバーグ):オーストラリアのアルバニージー首相は23日、OpenAIのエージェントが政府のウェブサイトに不正侵入し、同社が豪政府への通知に3カ月を要したと明らかにした。
アルバニージー氏は、ニューヨークでOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)と話し、「この事案について極めて強い懸念」を伝えたと述べた。
不正侵入は6月18日に発生し、OpenAIは8月に検知した。豪政府への通知は9月10日だった。
国連総会出席のためニューヨークを訪れているアルバニージー氏は記者会見で、「何が起きたのかを政府に知らせるまでに、同社があまりにも長い時間を要したことへの失望も伝えた」と述べ、「通知の仕方も容認できないものだった」と語った。
アルバニージー氏は、AIを管理するための適切な手順が整備されていると確信できる必要があると述べた。
同氏は「アルトマン氏は、今回の件で同社の手順が十分な水準に達していなかったことを確かに認めた。同氏にさらなる協議を求めた」と述べた。
アルバニージー氏によると、現時点では、医療データのウェブサイトへの不正侵入で個人情報にアクセスされたとはみられていないが、調査は続いている。侵入に関する詳しい情報を確認するため、オーストラリア信号局の支援を受けてフォレンジック調査が進められている。
こうした中、OpenAIはAIの基準策定に向け、他国と連携する取り組みを米国が主導するよう呼びかけている。AIが人類の存続に関わるリスクをもたらすとの懸念が強まる中、同日にはニューヨークで、アルトマン氏とアンソロピックのダリオ・アモデイCEOが国連安全保障理事会に出席し、世界の指導者にAIを巡る協力を呼びかけた。
自律型AIシステムによる侵害が最近相次ぎ、AIを巡るリスクの高まりと、その軽減に必要な対策について世界的な議論が巻き起こっている。
原題:OpenAI Agent Hacked Australian Government Website, PM Says (1)(抜粋)
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