(ブルームバーグ):S&Pグローバル・レーティングスは、銀行によるAIの活用が信用格付けに及ぼす影響が、今後数年間で一段と大きくなるとの見方を示した。AI戦略の成熟度とガバナンス体制の強さが、金融機関の明暗を分ける。
S&Pは21日の報告書で「導入のペースやガバナンスの成熟度、運用面での準備状況にはばらつきがあり、今後数年間、AIは金融機関の信用力を強める、あるいは弱める要因として、ますます重要になるだろう」と指摘した。
S&Pが6月に世界の金融機関約179社を対象に実施した調査では、AIによるコスト削減効果は今年最大4%に達し、2028年までに6-8%に拡大すると見込まれている。現時点では約84%が、支援業務や自動化にAIを活用していると回答。一方、規制上のリスクや評判リスクを背景に、新製品・サービスの開発にAIを活用しているとの回答は3分の1未満にとどまった。
AI研究・導入担当責任者のミリアム・フェルナンデス氏は電子メールで、「信用力への最終的な影響を左右するのは、AIを導入しているかどうかではなく、金融機関が健全なリスク管理を維持しながら、こうしたコスト効率化や追加収益を収益性の持続的な改善につなげ、同業他社に対する競争優位を生み出せるかどうかだ」と述べた。
原題:AI Use Will Soon Influence Banks’ Credit Ratings, S&P Says
(抜粋)
--取材協力:Laura Noonan.
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