22日のアジア株式市場では、AI関連株が午後に入り上げ幅を縮小した。米メタ・プラットフォームズのパーソナルAIエージェントに成功の兆しが見られたことを受けて上昇していたが、最近の相場変動を受けて上値を追うことに慎重な投資家の姿勢が示された。

韓国の半導体メーカー、サムスン電子とSKハイニックスの株価は一時約3.5%上昇したものの、上げ幅を縮小し、韓国総合株価指数(KOSPI)は0.2%高で取引を終えた。一方、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が下落し、台湾加権指数も上昇率を0.2%に圧縮したが、同指数はなお最高値で引けた。

中東で供給混乱が再び生じるとの観測から原油相場がじり高となり、投資家のリスク選好は後退した。AI関連株への信頼感が、広範なマクロ経済リスクの影響を受けやすい状況にあることを浮き彫りにした。

アジアの半導体関連株は序盤、米国の同業株に追随して上昇していた。メタのAIエージェント「Muse(ミューズ)」が今月の提供開始から間もなく、米アップルの無料アプリランキングで首位に浮上したことが支援材料となった。

ロンバー・オディエ・シンガポールのシニアマクロストラテジスト、ホミン・リー氏は「アジア太平洋地域の主要株価指数が午後の取引で上げ幅を縮小した主因は、エネルギー価格の変動と見受けられる」と指摘。「AI関連のセンチメントは、米ハイテク企業によるエージェント型AIサービスの改善を巡るニュースで高まったものの、中東情勢を巡る不透明感が相殺している」と語った。

21日の米国市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.3%高で取引を終え、単日として8月4日以来の大幅上昇率を記録。メタ株は11%の急伸となった。

Museは「WhatsApp(ワッツアップ)」などメタのアプリ全体のデータを活用し、第三者のサービスと連携して、ユーザーに代わってタスクを実行できるパーソナルAIエージェントだ。投資家は、Museが汎用(はんよう)アシスタントのMeta AIよりも多くのコンピューティング能力を必要とするとみており、サプライチェーン全体の需要を押し上げると期待している。

こうした失速にもかかわらず、中国のインターネット株はおおむね上昇を維持した。中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)は、同社が微信(ウィーチャット)で同様のAI主導の事業機会を生み出せるとの期待から上昇した。同社はまた、最新かつ最高性能の画像生成モデルを投入したと発表した。

アリババグループも、中国で最も高性能だとするAI向け半導体を発表し、こうした楽観的なムードを一段と強めた。

ユニオンバンケールプリヴェ(UBP)のマネジングディレクター、ベイサーン・リン氏は「中国ハイテク株に注目が集まり、投資家の関心が北アジアの半導体株から離れつつある可能性がある」とコメント。テンセントはMuseをきっかけとした上昇の恩恵を受けている一方、アリババは新たなAI半導体と大胆なデータセンター計画が支援材料となっていると語った。

原題:Meta-Fueled AI Rally Loses Steam in Asia as Caution Returns(抜粋)

(最新の株価動向を加えて更新します)

--取材協力:Abhishek Vishnoi.

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