大型連休(シルバーウイーク)中の22日の日本市場では、祝日取引が行われている株式先物が急伸した。米メタ・プラットフォームズの新しいAIエージェントが好調な滑り出しとなり、前日の米国株市場でテクノロジー株が高騰したことでAI関連企業の業績の先行きに楽観的な見方が広がった格好だ。

大阪取引所内の株価ボード

大阪取引所の日経平均先物12月限は、一時前営業日比2.9%高の6万6980円まで上げ幅を拡大した。午前11時時点では6万6600円台で推移。

メタの新AIエージェント「Muse(ミューズ)」が米国のモバイルアプリランキングで首位となり、競争が激しさを増す消費者向けAIアシスタント市場で同社が存在感を高めていることを示した。

これを受け、21日の米国株市場ではAIを支える半導体株が急伸。10%高と大きく上げたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の時価総額は、初めて1兆ドル(約157兆4000億円)を突破した。インテルなども買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.3%高で5営業日続伸となった。

キャピタル・ドット・コムのシニアアナリスト、カイル・ロッダ氏はメタがリリースした新AIチャットボットが強い需要を集めており、AI関連銘柄の成長見通しに対する楽観的な見方が再び高まっていると指摘。AI需要の堅調は「AIエコシステム、特に半導体分野の市場心理を改善させ、影響はアジアのハイテクセクターの一部にも波及するだろう」と述べた。

日経平均先物以外にも22日のアジア株式市場ではテック株の影響を受けやすい韓国総合株価指数(KOSPI)が一時2.3%高まで買われ、台湾の加権指数は一時1.8%高と日中ベースの最高値を更新した。

この他、米国とイランの戦争終結に向けた外交努力への期待で、国際原油市況が下落したことも金利高への不安を後退させた点で投資家心理にプラスに働いている。21日の北海ブレント先物は4営業日続落し、1バレル=100ドル付近で終了した。

--取材協力:Shikhar Balwani.

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