(ブルームバーグ):イラン戦争の開始から6カ月余り。JPモルガン・チェースの原油アナリストは、戦争終結までの道筋はますます予測が難しくなっていると述べている。市場関係者の間でもこうした見方が広がっているという。
トランプ政権が是が非でも回避すると同行が想定していた経済面でのリスクはすでに実体化した。具体的には、原油価格は1バレル=100ドルを超え、ガソリン価格は1ガロン=5ドル近くに上昇、米国債利回りも急伸した。ナターシャ・カネバ氏らアナリストはリポートで、こうした状況を受け、イラン戦争の出口戦略は一段と不透明になったとの見方を示した。
17日に市場関係者の間で広く引用された同行のリポートでは、「市場は神経質になっているとわれわれはみている」と指摘。9月の原油の適正価格は1バレル=約90ドルと推計される一方、実際の価格は106ドル近辺にあると述べた。
これは、すでに日量1000万バレルの供給が途絶えていることに加え、さらに日量400万バレルが失われるリスクを市場が織り込んでいることを示唆するという。
「米国、イランのいずれからも緊張緩和に向けた明確なシグナルはなく、トランプ大統領と習近平国家主席がワシントンで会談する9月24日に問題解決に向けた外交的な進展がなければ、供給の混乱は一時的だとの前提を維持することは困難さを増す」とリポートは記した。
世界の在庫余力は戦争で縮小したものの、現時点では原油価格の一段の上昇を抑えるのに十分な余裕がなお残っているという。
ただ、中東からの供給が現在の水準にとどまる場合、同行は第4四半期と2026年12月の原油価格が、それぞれ現在の予想である1バレル=約80ドル、78ドルをそれぞれ7ドル、8ドル上回る可能性があるとみている。
原題:‘We Simply Don’t Know,’ JPMorgan Says on Modeling Iran War End(抜粋)
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