(ブルームバーグ):データセンター向けの独立型電源システムを構築するスタートアップのター(TAR)は、シリーズAの資金調達ラウンドで1億2000万ドル(約180億円)を調達したと発表した。同ラウンドは米AI開発企業アンソロピックに出資するスパーク・キャピタルが主導した。
送電網に依存しないデータセンター向け電源システムを手掛けるターは10日の発表資料で、今回のラウンドで同社の企業価値は約10億ドルと評価され、既存投資家のバックリー・ベンチャーズとアライン・ファンドも参加したと明らかにした。共同創業者パット・ベッカー氏によると、ターは調達資金をエンジニアの増員と製造事業の拡大に充てる。
ベッカー氏はインタビューで、ターは太陽光発電と蓄電池、非常用の天然ガス発電機を組み合わせ、送電網に接続せずにデータセンターへ電力を供給できるモジュール式システムを設計していると説明した。導入期間を短縮するため、自動化やロボットも活用しているという。
同氏は「エネルギーを迅速に供給開始できる方法を見いだした」とし、「数カ月で導入できる」と語った。
データセンター開発業者は、人手不足や地域社会の反対、送電網への接続に長い時間を要する問題などに直面し、自前の電源確保を模索する動きを強めている。計画中のプロジェクトの大半は、電力を24時間供給できるガス火力発電の利用を予定している。
ベッカー氏によると、ターの電力システムでは再生可能エネルギーと蓄電池で大半の電力を賄い、ガスはバックアップまたは緊急時に限って使用する。同社は現在、テキサス州でデータセンター顧客1社に数百メガワットの電力を供給するプロジェクトを建設中。顧客名は明らかにしていない。来年には別の大型開発も計画しているという。
原題:Anthropic Investor Leads Funding for Off-Grid AI Power Startup(抜粋)
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