カナダのカーニー首相は8日、米国との貿易戦争をエスカレートさせるべきだとは考えていないとする一方、米国が最近発動した関税には対抗措置が必要だったと主張した。国民には、今後の厳しい局面に備えるよう呼び掛けた。

カーニー氏は動画で、「これは簡単なことではないし、そうでないふりをするつもりもない」と述べた。「しかし、カナダ国民はこれまでも困難な時期を乗り越えてきた。その支えとなったのは、決して一つの対策だけではなかった」とした。

カーニー氏の動画投稿から数時間後、米政権は貿易摩擦をめぐり新たな一連の措置を発表した。トランプ米大統領は、「カナダが米国の農家と企業に対し、完全かつ公正で対等な扱いを回復しない限り」、米政府の調達先からカナダ製品を排除すると表明した。

さらに米政権は、多くの酒類や乳清(ホエイ)、オートバイなどのカナダ製品について、輸入を禁止する方針を発表した。米政府当局者によると、輸入禁止の対象は数十億ドル規模となる。

一連の措置は、長年の同盟国である両国の関係がなお緊迫していることを浮き彫りにした。両国間の財・サービスの貿易額は昨年、約9000億ドルだった。

カナダの対米貿易担当相を務めるドミニク・ルブラン氏は、政府が米国による最新の措置を精査しており、自身もグリア米通商代表部(USTR)代表と連絡を取っていると説明した。

ルブラン氏はX(旧ツイッター)への投稿で「米国が対話に応じる用意ができれば、われわれの政府はカナダの主権を十分に尊重した、より安全で互恵的な貿易関係の構築を目指し、誠意を持って建設的に取り組む」とした。

原題:Carney Warns of Tough Days Ahead as Trade War Spirals Again (3)(抜粋)

--取材協力:Alicia Diaz、Derek Wallbank.

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